近年、ドローンを活用した外壁点検が注目されています。高所作業の危険性を大幅に軽減し、効率的に建物の状態を把握できる点が大きなメリットです。今回は小型ドローンを用いた外壁点検について、具体的な内容、保険会社への報告方法、そして風災被害を受けた際に注意すべき点などを詳しく解説します。
1. DJI Air 2Sを使った外壁点検
DJI Air 2Sは、高画質カメラと安定した飛行性能を兼ね備えた、一般消費者向けのドローンとして人気が高いモデルです。外壁点検に用いる場合、以下の点に注目して撮影を行うことが重要になります。
①高解像度画像の取得
DJI Air 2Sは、5.4K動画や48MP静止画の撮影が可能です。高解像度の画像により、外壁の小さなひび割れや塗装の剥がれなどを詳細に確認することができます。
②飛行計画の策定
事前に飛行計画を立て、安全に撮影を行うことが重要です。風速や気象条件、建物の構造などを考慮し、適切な飛行高度や経路を設定しましょう。
③撮影角度の工夫
外壁の様々な角度から撮影することで、より詳細な情報を収集できます。真下からの撮影だけでなく、斜めや横からの撮影も積極的に行いましょう。
④所轄警察署への届出
ドローンを飛行させる際に付近の居住者の方へ周知する必要がありますが
周知を行っても警察へ通報される場合があります。
その為、事前に所轄の警察署へ連絡を入れておくと通報があった際にも
トラブルなく調査が可能です。
⑤各許認可の確認と届出
DID地区での飛行は国土交通大臣の許可が必要になります。
必ず許可を取得するようにしましょう。
2. 保険会社への調査結果報告方法
ドローンで撮影した画像や動画は、保険会社への報告資料として非常に有効です。報告する際は、以下の点に注意しましょう。
①画像・動画の整理
撮影した画像や動画を、損傷箇所が分かりやすいように整理し、必要に応じて注釈を加えましょう。
②損傷箇所の特定
損傷箇所を明確に特定し、その大きさや形状を記録しましょう。
③損傷の原因の推測
損傷の原因が風災であることを示す証拠として、風向風速のデータや周辺の状況なども合わせて報告しましょう。(気象庁のHPから調べることが可能です)
④見積書の作成
修理費用を見積もる際に、ドローンで撮影した画像や動画を参考に、詳細な見積書を作成しましょう。(信頼のおける工務店さんにご依頼される事をお勧めします)
まとめ
ドローンを活用した外壁点検は、従来の方法に比べて効率的で安全な調査が可能となります。小型で高性能なドローンを用いれば、より詳細な情報を収集することができます。風災被害を受けた際は、冷静に対応し、保険会社への報告をスムーズに行うことが重要です。
【注意点】
ドローンの飛行には、国土交通省の許可や登録が必要な場合があります。
私有地での飛行は、地主の許可が必要です。
風が強い日や雨の日など、天候が悪い日は飛行を中止しましょう。
道路上で離発着を行う際は道路使用許可を貰うようにしましょう。
ドローンを飛行させる際に付近の居住者の方へ周知する必要がありますが
周知を行っても警察へ通報される場合があります。
その為、事前に所轄の警察署へ連絡を入れておくと通報があった際にも
トラブルなく調査が可能になります。
DID地区での飛行は国土交通大臣の許可が必要になります。
必ず許可を取得するようにしましょう。
飛行計画の通報は必ず実施するようにしましょう。
【その他】
定期的な外壁点検を行うことで、早期に劣化を発見し、大きな被害を防ぐことができます。
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